バーチャルライフマガジン
あなたの自宅に漫才をデリバリー!?バーチャルで会いに行ける、VR発のお笑いコンビ『ニシエヒガシエ』今年の5月でコンビ結成1周年を迎えた2人ですが、その勢いはとどまることを知らず。新しい形のお笑いを切り開く『ニシエヒガシエ』のベイナイトさん、でんきいすさんにお話しを伺いました。
【ニシエヒガシエ】VRプラットフォームを中心に漫才やコントを行う2人組。切れのあるツッコミのベイナイトと漫画も描ける陽気な弟キャラ、でんきいすの掛け合いが魅力。ワールドの制作から企画まで全て自前で制作し、これまでにない新しいお笑いのスタイルを築き上げている。最近ではVR内での漫才のみならず、YouTubeでの動画配信、VRイベントの司会やラジオ出演など、幅広く活動をしている。
ーーーVR発のお笑いコンビ!という事で、VRの中で活動をしていらっしゃるお2人ですが、改めて自己紹介をお願いします。ベイナイトːはい、どうも。VR発漫才コンビ「ニシエヒガシエ」のツッコミしてます、ベイナイトです。でんきいすːどうも、でんきいすです。一応VRC漫画勢なんですけど、よく忘れられます。ベイナイトːなんやねんそれ(笑)
ーーーお2人はVRChatの中にある『お笑い道場』を中心にお笑い活動をされてるんですよね。最近はYouTubeにコント動画を出していたり、精力的に活動されていますね。
ベイナイトːそうですね。VRChat上で隔週開かれている『VRCお笑い道場』で、お客さんんがいる前で漫才をしたり、YouTubeでコント動画とかを上げていたりします。基本的にネタ作りはでんきいすがネタを作って、他の企画だったり、動画の編集とか、いつ動画を投稿するとか。マネージメント系は私がやってる感じですね。でんきいすːそうそう、そっちは全部ベイナイトさんに丸投げ。ネタに関してはツッコミの文章をベイナイトさんに変えてもらったり。ベイナイトː役割で言うと私はあんま芸人っぽくないですけど、他にマネージャーおらへんしな。俺ら。ーーー2人で役割分担がはっきり分かれてるんですね。ベイナイトːそうですね。そういう意味ではうちの相方にはお笑いのネタ作りに集中してほしいんで。面白い台本とか書いてもらう以外に負担かけたくないんで、それ以外は俺がやるって感じで。雑務は俺がやってますね。
ーーー『ニシエヒガシエ』のコンビ結成のきっかけを教えてください。
でんきいすːコンビ結成のきっかけとしてはVRChatの中で隔週でやっているイベント『VRCお笑い道場』での出会いですね。ベイナイトː私個人の話をすると、もともと小さいときから漫才を見てたりしたんで、漫才やりたいなっていう気持ちはあって。私は英語が喋れるんでよく周りから賢い人なんや、とか言われたりするんですけど、そういわれるのはあんまり好きじゃないというか。頭の良さってある程度頭打ちな所あるじゃないですか。
でも“面白さ”とか“お笑い”っていうのはどんなに頭のいい人でも達成できるものでは無いんですね。勉強しても達成できない事もあったりだとか。感覚だとかセンスとかもあるんで。だからお笑いって誰にでも平等なんですね。自分の学歴とか関係なくチャレンジ出来て頂点を目指せる。なのでお笑いをやりたいなって。そういう思いもありつつ、最初は僕もお客さんとして『VRCお笑い道場』を見てたんです。それでちょうどいい時にでんきいすと出会って。そっからやね。
でんきいすːなんか(現実でいう所の)養成所での出会いみたいな感じだね。ベイナイトːそうですね、だから道場内で生まれたコンビなんですけど、そういった意味では我々のコンビってそういった意味では非常にユニークかなって思う所がいくつかあって。さっき言ったように、俺らってVRで出会った“VR発漫才コンビ”なんですよ。リアルで同級生だったとかでもないし、生まれも全然違うし住んでる所も全然違う。だけどもこのバーチャルの世界で会って、お笑いやってみようかって結成したコンビなんです。でんきいすは日本に住んでるけど、私はアメリカに住んでて。海を越えた距離で漫才をやってるって言うのもユニークなのかなと思います。
ーーーバーチャルで出会ってバーチャルで活動する…まさにバーチャル発のコンビなのですね!ベイナイトːそうですね。リアルの芸人さんがVRを被って漫才やってみた、とかやってる人もたまにいたりしますが、彼らはもともとリアルでコンビを組んでて、VRが出てきたからやってみた、みたいなところがあるかと思うんです。
でも我々はもともとそれぞれがVRユーザーで、VRで出会ってこうなってる所があるんでだいぶユニークかなと。だから『ニシエヒガシエ』のコンビ名っていうのはまんまやね。
ーーーコンビ名の由来ってそこから来てるんですか!でんきいすː西洋と東洋にありながら一緒に漫才をやってるって言うね!ベイナイトːいや、コンビ名の由来はでんきいすが『ミスチルの“ニシエヒガシエ”って曲が好きだから』ってメッセージ送ってきたからやんか!でんきいすːそれもありますけど(笑)でも僕、学生の頃から関東と関西の笑いのノリをいい感じに混ぜることが出来たらなって思ってたんですよ。だからもし漫才コンビ組んだらコンビ名絶対これにしようと思ってて。僕は関東に住んでるんですけど、ベイナイトさんは関西出身だから、そういった意味でもコンビ名の通りですね。ベイナイトː大阪の西超えて海超えて西洋になったからな。
ーーー変化の激しいVRカルチャーの中で、1年ずっと活動を続けているていうのはすごいですよね。でんきいすːどうする?俺らあと9年でM-1出場権無くなるよ?ベイナイトː出れるか?俺らで(笑)ーーーでもバーチャルから地上波にっていうのも面白いじゃないですか。ベイナイトːそうですね。このユニークさはもうちょっと世に知れ渡ってもいいかなとは思ってるところはあるんですよ。お笑いの新しい形なのかなと。俺が語るのも生意気かもしれませんが、聞いたこと無いコンビやって言うのはあるから。でんきいすːそれこそVRを知らない層にウケたら勝ちだよね。ベイナイトːそう、だから先日の1周年をきっかけにVR外にもターゲットを広げて活動しています。Twitterアカウントを作ったのもそうですし、YouTubeで動画投稿したりとか。出来たらバズってほしい(笑)ーーー私も動画毎回見てますけど、電車のコントとか好きですよ。
でんきいすːありがとうございます。ベイナイトːあれは我々が即興でやってやってるんですよ。即興で面白いものが出てくるように特訓という意味も含めて、2人でどこか適当にワールド行って、ここでコント出来るかもしれないってワールドを見つけたらそこで即興でコントするっていう。だからほぼ1回撮りでリテイク無しなんですよ。ーーーそれはすごい!場所に関してもVRならシチュエーションもめちゃくちゃ選び放題ですもんね。
ベイナイトːそうなんですよ。移動コスト0やし、ロケ地のレンタル料とかも無いですから。でんきいすːわざわざ人を捌けさせる手間もないしね。ベイナイトːそういった意味では便利よね。VRって。あと、私ワールドを作れるんで、そういった意味では強みかなと思って。
ーーーそれは確かに!お笑い芸人でもありながら舞台監督でもあるっていうことですもんね。ベイナイトːいまインタビュー受けてるワールドも私が作ったワールドですし、VRCお笑い道場の派生企画である『絶対に笑ってはいけないベイ学院』のワールドとかも私が作ってますし、私が絡んでる企画はほぼ私がワールドを作ってますね。現実のお笑い芸人さんだったらマネージャーがいて、舞台づくりの裏方さんがいて、ってあると思うんですけど、VRで活動してる人ってそれぞれみんなが主人公みたいなところあるじゃないですか。だから好んで裏方やる人ってあんまりいなくて。なので私がその裏方役を引き受けている感じです。その代わりでんきいすはちゃんと面白いこと書けよっていう。でんきいすːそれ言われちゃうとプレッシャー感じちゃうんだけど!つまんないネタ書いたら殺されちゃう…(笑)
ベイナイトː『VRCお笑い道場』を軸として、単独ライブをやったり、ラジオ出演、バーチャルのバラエティ番組にも多数出演しています。そのほかイベントでの司会役も依頼されてやらせてもらうことが多いです。
ーーー今VR界隈では企業・個人問わずイベントがたくさん開催されていますから、司会業っていうのはニーズが高まりそうですね。ベイナイトː司会業に関しては場を回すのは好きなんで、いろんなところで司会業を任されたりはしますね。これからも司会とかバラエティ番組への出演とかは積極的にやっていきたいですね。
でんきいすːやっぱ1年以上一緒にお笑いやってるから僕の笑いのノリとか、ツッコむタイミングとかベイナイトさんはしっかり理解してくれてるんですよ。そこがすごい嬉しくて。お笑いのノリも2人でしっかり共有出来てるし。そう考えるとやっぱり最高の相方かなと思ってます。一番最初はお互いに遠慮してた部分ありますけど。ディスコードでの会話もお互い敬語でしたし。ベイナイトː今となってはタメ語で普通に話してますけど、最初の頃はずっと敬語でしたね(笑)『ボケとツッコミどっちがいいですか?』『いやぁ、僕もあんまりアレですけど僕ちょっとツッコミがやりたいかもしれないです』『じゃあベイナイトさんツッコミで、私がボケで1回やってみましょうか』みたいな(笑)
ーーーベイナイトさんはでんきいすさんの事をどう思ってらっしゃいますか?
ベイナイトːよくついてきてくれてるなって。すごいんよ。これはVRCお笑い道場の団員の人から言われたことなんですけど、私って尖ってるんですよね。悪い意味でどうやら(笑)っていうのも、ストイックなんですよ。私。例えばお笑いの企画をどんどんやっていこうとか。VRCお笑い道場の企画やワールドづくりとか。そういうのモリモリやって。お笑いに関しては本気なんで、だから遊びとしてお笑いをやってみたいとかいう人からしたら引くレベルだと思うんですよね。そういう意味で『そこまではちょっとついていけないですわ』って人もいるとは思うんですけど、でんきいすはちゃんとついてきてくれてるっていうのはすごくありがたいですよね。ネタを書いてくれてるって言う部分でも頼りにしてますし、一緒にやっていて引っ張ってくれる部分もあったり。そういう意味でも私にとっても欠かせない存在です。さっきでんきいすが言ってた“最高の相棒”っていうのは間違いないかなと。先でんきいすに言われたから言えへんけど。でんきいすːいいじゃん!別におんなじこと言ったって(笑)
ーーー今後の活動としてチャレンジしたいことや目標などありますか?でんきいすː『ニシエヒガシエ』としての目標とは少しズレるかもしれませんが、VRの場でお笑いの波が来てほしいなって言うのはありますね。例えば今VRChatで音楽ってすごく盛り上がってるじゃないですか。『AMOKA』とか『YSS』とか。VRChatの音楽みたいに、他にもお笑いをやる人が出てきてほしいですね。
ベイナイトːそうね。これからVRでのバラエティって言うのはもっと伸びてくるとは思うんですよね。音楽なんかはもうVRの枠を超えて活動してる方たちもたくさんいらっしゃるんで、お笑いもVR外のリアルの人たちに注目されたいですね。だからこそちゃんと実力をつけてVRの枠を超えたいなって言うのは抽象的ではありますが私のやりたいことではありますね。
ベイナイトː『VRCお笑い道場』のスピンオフ企画で『笑ってはいけないベイ病院』っていうのをやります。今回私はMCで、11月頃に動画公開をする予定です。楽しみにして頂けたらと思います。それからニシエヒガシエではTwitterアカウントとYoutubeチャンネルの方で活動してますのでフォローをお願いします。今後もコント以外に漫才の動画を上げたり、ニシエヒガシエ企画のバラエティ番組とか、ちょっとずつ幅を広げながらやっていきたいと思います。あとはVRCお笑い道場で活動しているんで来てください!
ニシエヒガシエ■公式Twitterːhttps://twitter.com/Nishi_Higa_VR■YouTubeːhttps://www.youtube.com/channel/UCMvbzfzBwq5TyDcifk69eLA
【VRCお笑い道場】毎月第1・第3 金曜日または土曜日公式Twitter https://twitter.com/VRC_Owarai_dojo
<投稿者プロフィール>みつあみ やぎこバーチャルライフマガジン編集長やぎこだよっ!バーチャルの楽しいことたくさん発信していくよ!
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VR発のお笑いコンビ『ニシエヒガシエ』 コンビ結成のきっかけ M-1出場も? 活動1周年を迎えて お笑いだけではない魅力の発信 仲良しコンビ! 2人のいいところについて “VRにお笑いの波を!”今後の活動について お笑い道場の新しい企画にも期待カテゴリー
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