G-SHOCK G-SQUAD Pro(写真はGSW-H1000)に動きがあるかもしれない
時計事業の第3四半期は、第2四半期から続いていたASEAN地域のコロナ拡大にともなう部材メーカーの稼働制限が若干だが影響している。また、中国地域におけるコロナの再拡大、人の移動制限と実体経済の減速の影響を受け、中国市場での勢いは減速。一方、北米や欧州、その他アジア新興国地域では、コロナからの回復が図られ、増収を確保した。
G-SHOCKは引き続き堅調、好調に推移。グラフを見るとG-SHOCK以外のモデルが大きく伸びているように見えるが、カシオ計算機 執行役員 IR担当の田村誠治氏はこれについて「昨年(2021年)G-SHOCKがコロナ禍においても対前年で一定水準を維持した中で、G-SHOCK以外が大きく下落していたので、その大幅減の反動」とコメントした。
日本市場は横ばい状態だが、北米や欧州その他の地域は前述の通り大きく増収。中国市場では28%の減少となったが、他地域での挽回によって、全体としては増収となった。
最後に、田村氏は特定時期の中国について以下のように触れた。
一方、中国経済の伸びが非常に厳しい中、ゼロコロナ政策がおそらく第4四半期も続くと想定されるので、まだまだ厳しい状況が続くとも思われます。来下期以降後ぐらいに中国市場が戻ってくると想定していますが、その際は時計事業全体がさらに大きく成長するステージに入ってくるかと思います。
中国に関しては、この第4四半期から最大でも来上期をがまんの時間というか、今度の再飛躍に向けた新しい切り口の開発の時期と位置付け、現在我々が持っている資産を有効活用し、今後さらに拡大していくための基本戦略を着実に遂行していきます。
中国市場の回復と期待を非常に高い熱量で語った。なお、通期の事業戦略や目標は第2四半期から大きくは変わっていないとして、説明を省いた。
質疑応答の時間で「カシオとして、あるいはG-SHOCK(G-SQUAD)としてウィンタースポーツに関係するイベントやキャンペーンなどが日本または中国で予定されているか尋ねたところ、以下のような回答を得た。
田村氏「戦略に関する部分ですので、申し訳ありませんが開示を控えさせていただきたいと思います。ただ、2023年はG-SHOCKの40周年です。これに向けてかなり強力で魅力的な新製品ラインナップを準備、充実させていますので、ぜひそちらには期待していただければと思います」
そこで、ウィンタースポーツを含めスポーツに関する機能を満載したスマートウオッチ「G-SQUAD Pro」について、「機能のアップデートや後継モデルなど、今後の展開について何かあれば」とも聞いてみた。すると田村氏は「色々とありますが、これも戦略に関する部分なので……」と回答。具体的には不明ながら、G-SQUAD Proに「何らかの動きがあるらしい」ことがわかった。こちらについても、情報がアップデートされしだいお伝えしていきたい。
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