1月13日は「ピース記念日/タバコの日」です。戦後の1946(昭和21)年のこの日、平和の願いを込めた高級タバコのピースが、初めて発売されたことに由来します。かつてはタバコをふかす姿がカッコイイ男の象徴のような時代もありましたが、禁煙・嫌煙が当たり前の現在、愛煙家は肩身が狭いですね。
さて、1月13日に生まれたのは、女優の伊藤蘭、プロゴルファーの畑岡奈紗、作家の阿刀田高、映画監督の相米慎二、レーシングドライバーのジャンニ・モルビデリなどです。
本日紹介するのは、ジャンニ・モルビデリです。
1968年の1月13日、ジャンニ・モルビデリはイタリアのペーザロで、かつてロードレーサーで成功を収めたバイクメーカー「モルビデリ」の御曹司として生まれました。12歳でカートを始め、F3で頭角を現して1989年にフェラーリのテストドライバーになります。1890年にF1デビューしてチームを転々とするも、1995年のオーストラリアGPの3位入賞が最高の成績でした。F1で成績は残せませんでしたが、名門企業の御曹司であること、アラン・プロストがフェラーリのマシンをトラックのようだと批判して解雇されたため、急遽プロストの代役となったことで、記憶に残る存在です。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
1987(昭和62)年の1月13日、日産のパイクカー第1弾として「Be-1」がデビューしました。パイク(Pike)とは先の尖った槍のことで、転じてある目的のコンセプトのためにデザインを特化したクルマを指します。1985年の東京モーターショーで展示されたBe-1のコンセプトカーが大きな反響を呼んだことから、急遽市販化されたのです。
Be-1は、初代「マーチ」のプラットフォームをベースにしながらも、角張ったマーチとはまったく異なる“ノスタルジックモダン”をテーマにした丸みを帯びたフォルムが特徴でした。インテリアには、ニット地のシートや丸形のエアコングリル、ホワイトメーターなどでキュートさをアピール。さらにボディカラーには、鮮やかなトマトレッド、パンプキンイエロー、オニオンホワイト、ハンドレインジアブルーの4種を用意して、多くの若者の心を掴みました。
Be-1は大人気となり、1万台の限定販売がわずか2ヶ月足らずで終了。その後の中古車市場でも、200万円(発売時は、130万~145万円)を超える値で取引されました。
当時はバブル期。飛ぶように売れた高級車の傍らで、このような遊び心満載のクルマも登場していたのですね。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)
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