サムスン電子の完全子会社で、世界中の自動車メーカーや消費者、企業に向けたコネクテッドカーシステム、音響映像製品を展開するハーマン。今回、発表した「レディー・トゥギャザー」は、高度な音響技術により、車内でのコミュニケーションとエンターテインメントを効率化し、大幅に進化させたシステムとなる。
また、「ソフトウェア・イネイブルド・ブランデッド・オーディオ」は、すでに発売されている別ブランドのカーオーディオシステムを、簡単にアップグレードすることが可能なオンデマンドのソフトウェアプラットフォーム。どちらの製品も車載専用となる。
ハーマンが行った広範な消費者調査によると、カスタマーは高い通信速度による快適なネット環境、カスタマイズ機能の追加、アクセスしやすい高品質なリスニング体験など、車内での時間を向上させる新しい機能を求めていることが明らかになったという。
車載用エンターテインメントとオーディオが成長し続けるなか、ハーマンは、オーディオマニアのニーズだけでなく、一般的なドライバーとその家族のニーズにも焦点を合わせたかたちだ。今回発表された「レディー・トゥギャザー」と「ソフトウェア・イネイブルド・ブランデッド・オーディオ」は、多くのカスタマーが期待する素晴らしいオーディオ体験を提供することで、車内での時間をより豊かなものにすることができる。
「レディー・トゥギャザー」は、車内で共有/カスタマイズされたエンターテインメントを楽しみながら、家族全員が安全にコネクテッド環境へと接続するために、よりスムーズなシステムを提供。音声案内、アラート、音楽・メディアなどの機能を統合的に管理・最適化し、シームレスな情報提供とコミュニケーションを実現する。また、先進のサウンドゾーン技術により、乗員それぞれが自分独自の音楽や映像を楽しみながら、会話や体験を共有することもできる。
ハーマンの最新のオーディオイノベーションによって、パッセンジャー全員で素晴らしいリスニング体験を共有することが可能になった。また、個別にコンテンツを楽しみたいときは、サウンドゾーン技術により、音声や映像をパーソナライズすることができる。車内コミュニケーションは、高度なノイズマネジメント、マイク、音声処理機能により、すべての乗員にクリアでフラストレーションのない会話を提供する。
「レディー・トゥギャザー」システムの一環として、ハーマンはリニューアルされた「パーソナル・オーディオヘッドレスト(Personal Audio Headrest)」を発表。より効率的で合理的なデザインが採用され、車載用オーディオヘッドレストとしては最高のクオリティを実現した。
パーソナル・オーディオヘッドレストは、人間工学に基づいた快適な装着感を持ち、高レベルのオーディオ性能を安全に提供。モジュール設計により、好みのシートシステムに違和感なくシームレスに装着することができる。2チャンネルステレオから、フルサラウンドサウンドまで、臨場感のあるサウンドレベルを調整できるため、カスタマーは好みやニーズに合わせてカーオーディオ体験をカスタマイズすることも可能となっている。
「ソフトウェア・イネイブルド・ブランデッド・オーディオ」は、ハーマンが有する人気ブランド「インフィニティ(Infinity)」のサウンドとキャラクターをオンデマンドで提供。追加ハードウェアを必要とせず、ノンブランドの車内オーディオシステムの機能や音質を大幅に高めることができる。
カスタマイズ方法が容易なだけでなく、ユーザーフレンドリーかつ手頃な価格を実現。ソフトウェア・イネイブルド・ブランデッド・オーディオの導入により、ハーマン以外のブランドのカーオーディオシステムを、ハーマン・ブランドが持つ高品質なオーディオ体験に、即座にアップグレードすることが可能になる。
ハーマン・インターナショナルのエクスペリエンス・チーム担当副社長のクリス・ラディックは、今回の新システム発表について次のようにコメントした。
「ハーマンは、ドライバーとパッセンジャーのエンターテインメントやコミュニケーションを豊かにする車載システムの開発に集中してきました。すべての目標は、車外で楽しむのと同じレベルの体験を、車内でも提供することにあります。車載用アプリケーションを通じ様々な体験を提供することで、家族全員に自分だけのコンテンツと空間を提供できるようになります。車内で外界と安全につながり、関与し続けることができるようになったのです」
カテゴリー
関連記事
ホット記事